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ターポリンとPVC加工ナイロンの違いについて
ターポリンとPVC加工ナイロンの違いについて

\目次/

● ターポリンとは

● ターポリンとPVC加工ナイロンの違い

● アウトドアやマリンスポーツにターポリンを活用しよう

 

耐久性の高さから屋外で重宝されているのがターポリンという素材です。優れた特性があり、ターポリンが使われているものは実はたくさん存在しますが、具体的にどのような場面で活用されているのか知っている人は少ないかもしれません。

この記事ではターポリンの特徴、そして似ている素材であるPVC加工ナイロンとの違いについて紹介していきます。

 

ターポリンとは

ターポリンはポリエステル製の布や織物の両面に、塩化ビニル樹脂を塗布して加工させた塩化ビニル系多層素材です。薬品用のタンクにも使われる塩化ビニルがコーティングされていること、そして布を塩化ビニルで挟んだ3層構造になっていることから、非常に耐久性が高く丈夫に出来ています。

普通の布や塩ビシートなど単一素材と比べると、防水や防炎、耐油、耐薬品性は格段に高くなり、生地の強度に関しては布の10倍もの強度という実験結果も出ています。

ターポリンが使われているものとして、まず養生シートが挙げられます。養生シートは作業する壁面や床面の保護、資材や製品の傷つき防止に活用でき、建築現場の内装工事などには欠かせません。加えて、印刷性や防汚性にも優れているという特徴から、居酒屋などの電飾看板の表面にも使用されています。

電飾看板用として用いられるのはFFシートと呼ばれるもので、アクリル板が不要な分コストを下げられ、柔軟かつ軽量なので安全性が高くなります。さらに、インクが通常の印刷より濃くなるため、発色が良いといったメリットもあります。

その他、仮設テントや垂れ幕、横断幕などにも使われています。いずれもターポリンの耐久性や対候性、防水性、防汚性を活かした用途です。

また、小物入れやバックに用いられることもありますが、こちらは普段使いのものではありません。キャンプや釣り、ツーリングなど戸外でのレジャーを楽しむ際に使うタイプのもので、水濡れや汚れに強い特徴を有効活用しています。

 

ターポリンとPVC加工ナイロンの違い

ターポリンとよく似たものにPVC加工ナイロンという生地があります。PVC加工ナイロンとは、塩化ビニルをナイロン生地に貼り付け加工されたもので、一見普通のナイロン生地と見た目は変わりません。

けれども、PVC加工されている分、非常に防水性に優れているのが特徴です。この水濡れに強い特性を活かすべく、主にレインウェアや釣りの際に着用するウェーダー、アウトドア用のバックパックなどに使われています。

ターポリンとPVC加工ナイロンの違いは、ベースにしている素材にあります。ターポリンはポリエステル製の生地に塩化ビニル樹脂を貼り付け加工しているのに対し、PVC加工ナイロンはナイロン生地にPVCを貼り付けて加工しています。

さらに、ターポリンは布や織物の両面に塩化ビニル樹脂を塗布するという3層構造になっているため、かなり厚みがありゴワゴワした素材です。重量もあるので持ち運びしにくく、衣料品に使われることはほとんどありません。

ターポリンは屋外で長期間使用しても劣化しにくいという特徴が重宝されており、古くから工事現場の横断幕や店頭の日よけテントなどに使われてきました。PVC加工ナイロンと同じく防水性に優れた素材ですが、人が着用するウェアに関してはPVC加工ナイロンの方が適しています。

ただ、独特の剛性感や耐久性の高さが評価され、マリンスポーツで使う大容量バックや防水バックなどにも用いられるようになりました。使用用途はさらに広がっていくかもしれません。

 

アウトドアやマリンスポーツにターポリンを活用しよう

ターポリンは工事現場などでよく用いられる素材であり、普段の生活の中ではあまり見かけないかもしれません。しかし、耐久性や防水性が高く、非常に頑丈にできていため、アウトドアやマリンスポーツには最適な素材と言えます。

完全防水のバックパックなどを購入する際は、ターポリンが使われているか注目してみても良いかもしれません。

ターポリン印刷の専門店『タペストーリー』ではターポリンに関するお役立ち情報のご紹介をしているほか、ターポリンの販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。


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