ターポリン印刷専門店【タぺストーリー】

ターポリン生地の主な特徴とは？耐熱温度についても解説！

＼目次／

● ターポリンとは

● ターポリンの特徴

● ターポリンの耐熱温度

● まとめ

横断幕や工事現場などでも使われるターポリン。

大変丈夫な素材としてもよく知られていますが、耐熱温度は一体どのくらいなのでしょう。

ここではターポリンの特徴や耐熱温度について解説していきます。

ターポリンとは？

横断幕などでよく使われる人気の素材でもあるターポリン生地は、ポリエステル製の布を軟質の合成樹脂で挟んだビニール素材の生地のことをいいます。

雨風に強く耐久性に優れているので、横断幕以外でも看板や屋外テント、工事現場のシートなどにも使われています。

生地は薄く軽い布生地のトロマットよりも厚みがあり、防水性にも優れているため長期間屋外での掲示ができる耐久性・耐候性も持ち合わせています。

横断幕や工事現場で使われるシートなど大きなもの以外でも耐久性を活かしたリュック・バッグなどにターポリン生地が使用されています。

ターポリンの特徴

ターポリンの特徴として、何よりも丈夫で耐久性が高いことが挙げられます。

ターポリンは薬品用タンクにも使われる素材でもあり、塩化ビニールで表面をコーティングしているので布よりも防水・防炎・耐油・耐薬品性なども高くなります。

また、強度の面でも布を塩化ビニールで挟んだ3層構造になっているため単一素材よりもより強い生地です。

生地の強度を計測する引き裂き強度実験では、布の10倍もの強度があるという結果も出ています。

ただ、ターポリンは布や織物の表面に塩化ビニール樹脂を塗布させた3層構造の素材の総重量があり、布と比較すると持ち運びには不向きになります。

実際に重さは布が100〜150g/㎡程度の重さですが、ビニール製ターポリンは400g/㎡前後とおよそ3〜4倍程度となります。

そのほか、防炎性や耐久性に優れている点も大きな特徴です。

そういったことから屋外使用だけではなく、防炎性能を有するものを扱う消防法で義務付けられている施設で使用されることも多いです。

例えば劇場や映画館などの多数の人が利用する場所や、病院などの施設が義務付けられています。

ターポリンの耐熱温度

ターポリンは丈夫で厚みのある生地ということがわかりました。耐久性はもちろんですが、耐熱性はどのくらいなのでしょう。ここでは、耐熱温度と防炎性について解説していきます。

ターポリンはどのくらいの熱に耐えることができる？

ターポリンの表面に使われている塩化ビニールの常用耐熱温度は約50℃です。

加えてターポリンは三層構造で中間に布を挟んだサンドイッチ状になっているため、夏の暑い日でも軟化して柔らかくなってしまうようなこともありません。

あくまでも自然の中での耐熱温度ということで、火を使ってどのくらいの熱に耐えることができるのかということでもありません。

それ以上の耐熱性を求める場合はさらに防炎加工を施す必要があるということです。

現場などのターポリンも防炎加工を施しているものが多いです。

ターポリンの防炎性

横断幕などにもターポリンはよく使われ塩化ビニール製なので耐熱性も高いのですが、比較的耐炎性が高いというだけで燃えないわけではありません。

万が一の被害を防ぐためにも最低限の焦げや溶ける程度で延焼を留めることができる「防炎加工」をターポリンにはしておく必要があります。

多くの業者は、消防法第8条の3で、「不特定多数の人がで入りする施設や建築物では防炎加工の施されたものを使用すること」が義務付けられていることが多く、特に高い高層建築物（高さ31m以上）、地下街・劇場・旅館・病院・飲食店・ガソリンスタンド・商業施設・イベント会場などでは、ターポリンに防炎加工を施したものでないと使用できない場合もあります。