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ターポリン製品のしわはアイロンで伸ばせる?
ターポリン製品のしわはアイロンで伸ばせる?

\目次/

● ターポリンの特徴

● ターポリン製品にアイロンは使えない

● ターポリン製品の手入れの仕方

● まとめ

 

ターポリンでできた製品を折り曲げて保管すると、曲げた部分がしわになります。しわになると文字が読みづらくなったり、印刷面が剥がれたりする原因になります。

ターポリンは、ほかの布製品と同じようにアイロンをかけて伸ばすことができるのでしょうか。ターポリン製品にしわができたときの対処法と、しわを作らない上手な保管の仕方について解説します。

 

ターポリンの特徴

ターポリンとは本来ポリエステル製の布の両面を軟質の合成樹脂でコーティングした生地ですが、現在の日本では防水性と耐久性を備えたシート素材の総称となっています。ターポリンの意味は英語で防水布、防水シートです。

色褪せしにくいのも特徴で、屋外テントや看板、工事や建築現場のシートなどとして利用されています。ターポリンの主要な使い方としては、屋外や屋内の横断幕があります。紫外線で色褪せしない風雨に強い性質から、つけ外しが難しい場所などで長期的に使うのに向いています。

ターポリンは重くて持ち運びには不便なことからも、常設の場所での使用がよいでしょう。

ターポリンは用途に合わせて様々な種類を選べます。ターポリンの重さをカバーするために作られたメッシュターポリンは、生地に小さな穴が開いているのでその分軽く通気性がよくなっています。

光沢はあるのにテカリを抑えたグロスターポリンは、大型スーパーの懸垂幕などとしてお馴染みです。遮光ターポリンは2枚のターポリンの間に黒い布を挟んで作られており、透けないので表と裏に異なる印刷を施すことができます。

飲食店の屋外広告などで見かけます。反射ターポリンは車のヘッドライトなどに反射して光り、高速道路の規制予告幕などとして目にします。裏面が吸着層になっている吸着ターポリンは、平らな面に貼ったり剥がしたりできるユニークな製品です。

ターポリンの重さ以外のデメリットとしては、廃棄コストが挙げられます。ターポリンの処分は、産業廃棄物として埋め立てるという方法です。現在、燃やしてもダイオキシンが発生しない製品やリサイクルの研究が進められています。

 

ターポリン製品にアイロンは使えない

横断幕やタペストリーなどのターポリン製品は折りたたんで保管するのに適さず、1度折り目がつくと完全に消えることはありません。

アイロンなどの高温になるものでしわを伸ばそうとすると、インクの浮きの原因になることもあるので避けましょう。ターポリン製品を、たたんだままにしておくだけでもインクが剥がれてしまうこともあります。

ついてしまったしわを改善するには、ターポリン製品を吊り下げて自重で伸ばしたり、引っ張って伸ばしたりします。(又は下の辺に袋縫いをして中にステンレスパイプを仕込むと重みでシワ伸ばしの改善に役に立ちます。)筒に巻いておくのもよい方法です。印刷面を内側に向けておくとインクの剥がれを防げます。

 

ターポリン製品の手入れの仕方

ターポリン製品は、しわを伸ばすよりしわを作らない方が理想的です。しわを作らない保管は筒を利用してしわを改善する方法と同様、印刷面を内側にして筒に巻いたりターポリン製品をそのまま巻きます。

ターポリンに限らずどんな素材でも生地は直射日光や湿気が苦手ですから、直射日光の当たらない風通しのよい場所での保管が最適です。
アイロンがけと同様、ターポリン製品を洗濯することはできません。汚れをとりたいときは、柔らかい布を濡らして優しく拭きとります。硬い布や強い力でこすると、印刷が剥がれることがあります。

ターポリンは雨をはじくので、濡れたときは拭くだけで大丈夫です。長期間保管する際には、しまう前に表面の水分を乾いた布で拭きとりましょう。

 

\まとめ/

横断幕やタペストリーなど、ターポリン製品にはこだわって作ったものも多いはずです。耐久性や耐水性、退色にも強いのにわざわざとり外して手入れや保管をした挙句、色褪せたり傷んだりしては後悔しきれません。

折りたたまず、しわができてしまってもアイロンをかけることなく直射日光や湿気を避けて保管して、大切なターポリン製品をできるだけ長く使いましょう。

ターポリン印刷の専門店『タペストーリー』ではターポリンに関するお役立ち情報のご紹介をしているほか、ターポリンの販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。


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