\目次/
● メッシュターポリンとは
● ターポリンとの違い
● メッシュターポリンのメリット
● メッシュターポリンのデメリット
● メッシュターポリンの強度
● メッシュターポリンがおすすめの用途
● メッシュターポリンの取り扱い方法
● まとめ
メッシュターポリンは屋外で横断幕などに使われる素材のことです。
ここでは、メッシュターポリンの特徴と用途、メリット・デメリット、取り扱い方法などを解説していきます。
メッシュターポリンとは
メッシュターポリンはターポリンをメッシュ加工したシートのことをいいます。
主に屋外向けで、風の影響を受けやすい現場(架橋工事やビル・マンションなどの高所作業など)で建築養成幕として一般的に使用されています。
よく見かけるものは、マンションの外壁に結ばれている「好評分譲中」「モデルルーム公開中」などの幕もメッシュターポリン製が多くなっています。
そのほか、学校に掲示されている「祝全国大会出場」のような懸垂幕でも見かけることが増えました。
ターポリンとの違い
ターポリンとは、高強度のポリエステル繊維に塩化ビニールやオレフィン系のフィルムをラミネート加工したシートです。
一般的に建築現場のシートや横断幕・懸垂幕などに使われます。
ターポリンの中でも丈夫なⅠ類ターポリンとⅡ類ターポリンがあります。
メッシュターポリンはこのターポリンの素材をメッシュ状にしたもので、耐久性・耐水性はそのままに通気性を兼ね備えたシートになります。
ターポリンは風が強い場所では煽りを受けやすくなってしまうので、メッシュターポリンの方が活躍します。
メッシュターポリンはターポリンよりも透けているため、色が薄くなり若干ターポリンに比べて目立たないことがあります。
メッシュターポリンのメリット
メッシュターポリンのメリットを挙げてみましょう。
・防風・防音に優れている
・遮光性が高い
・ターポリンに比べて軽量化されている
メッシュターポリンの最大の特徴は通気性です。
通常のターポリンと比べて6〜20%程度、風の通り抜けがよくなります。
また、風による音も抑えることができ、防音性にも優れています。
メッシュターポリンは光が透過するので、足場内で作業をしている作業員の安全性を確保できるというのも大きなメリットのひとつです。
また、収納などを考える時には重さも重要です。
通常のターポリン生地の約半分の重さになるので、設置する際も海の近くなど、風の強い場所での設置にもメッシュターポリン生地は最適と言えます。
メッシュターポリンのデメリット
メッシュターポリンのデメリットは、若干絵柄が見えにくくなるということです。
網目で見えにくくなるのは想像できると思いますが、その網目も大きくなるほど絵柄が透けやすくなってしまいます。
またメッシュターポリンは糸が細いため絵柄が薄くなるので、細かい文字は避けた方がいいでしょう。
メッシュターポリンの強度
メッシュターポリンは、引裂強度の値ではターポリンを上回るくらいの強度を持っています。
それだけ風圧に強い性質であることがわかります。
逆に平面の面積が減るので、ハトメ加工の付きが悪くなる傾向があります。
縫製の方法など、工夫すると強度は強くなります。
メッシュターポリンがおすすめの用途
メッシュターポリンは風通しがいいことや軽量であることから用途が様々です。
・横断幕・懸垂幕(高所・歩道橋の欄干・学校・商業施設の壁面など)
・車両幕
・メッシュ腕章(圧迫感軽減)
・単管標識(高所・車道近く)
風を通す特性と、耐久性・耐水性の強さから屋外での用途と、高所で使われる用途など屋外で使われることが多いです。
メッシュターポリンの取り扱い方法
メッシュターポリンの特徴は解説してきましたが、ここではメッシュターポリンの取り扱い方法をご紹介していきましょう。
持ち運び方
メッシュターポリンを持ち運ぶ際は、印刷面を内側にして筒状に丸めるようにするといいでしょう。
印刷面がシワになることもないですし、たたむよりも持ちやすいです。
業者によっては、持ち運び専用の袋を付けてくれるところもあるので、意外と持ち運びには不自由しないでしょう。
お手入れや保管方法
メッシュターポリン製の横断幕や懸垂幕が汚れてしまった場合のお手入れの仕方として、柔らかい濡らした布などで優しく拭き取ってください。
その後、よく乾かし丸めた状態で保管するのが一番です。
保管する際は、袋などに入れて地面に直接置かないようにすると劣化の心配もありません。
\まとめ/
メッシュターポリンは通気性もよく、高所・工事現場・歩道橋などに適しています。
しかし、文字が透けてしまうので細かい文字を入れることなどには向いていないことがわかりました。
ご自身の用途に合わせて、メッシュターポリンとターポリンのどちらがいいかを選定することをおすすめします。
横断幕や応援幕などにはターポリンがメジャーですが、海沿いなど風の強い場所ではメッシュターポリンの方が機能性を発揮してくれます。
そういった特性と用途を考慮して、生地選びをしていくとベストなものができるでしょう。
是非、参考にしてみてください。
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