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横断幕で使用されるターポリンの加工方法と特徴を解説
横断幕で使用されるターポリンの加工方法と特徴を解説

\目次/

● ターポリンの特徴

● ターポリンの種類

● ターポリンの加工方法

● まとめ

横断幕などでよく見られるターポリン生地は耐久性・耐候性にも優れている素材ですが、今回は加工方法やメリットデメリットなどを解説していきます。

 

ターポリンの特徴

ターポリンはポリエステルの布を合成樹脂で挟んだ複合生地です。業者によっては、塩化ビニール樹脂加工の合成皮革をターポリンと表記することもあります。

元来、帆布にタールを塗ったものをターポリンと呼んで、船上で防水効果があることで重宝していました。現在では布や織物を合成樹脂でコーティングしたものをターポリンと呼んでいます。

ターポリンはその強度の高さから様々な場面で用いられています。丸めることができるので持ち運びも収納も便利です。

 

ターポリンの種類

ターポリンの種類をいくつか紹介しておきましょう。中には加工することで強度が上がるものもあります。ぜひ参考にしてください。

メッシュターポリン

横断幕・懸垂幕など、とくに屋外で使用するのに適したターポリンが「メッシュターポリン」です。生地に細かい穴が開いているので通常のターポリンよりも軽く、風が通りやすいという特徴があります。

高い場所や海沿いの風が強い場所など、通常では横断幕を設置できないところでもメッシュターポリンなら設置できます。生地が薄くなるので加工をした場所がはっきり目立ちやすくなります。

グロスターポリン

屋外の広告や懸垂幕で活躍するのがグロスターポリンです。通常のターポリンでは日光を浴びると、光が反射して絵や文字が見えにくくなることがあります。しかし、グロスターポリンなら表面に反射を抑える加工がされているので、視認性が高いというメリットもあります。写真などの印刷も可能なので広告に向いている生地です。

遮光ターポリン

遮光ターポリンはターポリンの間に黒い布を挟んだ生地です。裏面が透けない特徴があり、飲食店など両面にメニューや広告を印刷することができます。

吸着ターポリン

吸着ターポリンはガラスや床などにテープを使わず貼り付けができる生地です。表面がミクロのような形状になっているので、ターポリンのみで貼り付けることができます。貼り付けることが前提なので、加工できる種類は限られています。

 

ターポリンの加工方法

ターポリンの利便性や強度を上げる場合に用途に合わせて加工することもあります。ここではターポリンの加工方法をいくつかご紹介していきましょう。

ハトメ加工

横断幕や懸垂幕は、幕の状態で掲げることは難しいです。ロープやワイヤーなどで設置する必要があります。幕の4つ角に穴を開け、丸い器具で固定するハトメ加工を施し、そこに紐やロープを結んで使用するのが一般的です。

ハトメ加工には、

・金属製

・アルミ製

・プラスチック製

などさまざまな種類があります。

一番丈夫なのは、金属製のハトメです。屋内での掲示など、プラスチックなどでもハトメ部分が目立たないように加工することができます。つける位置や個数は用途に合わせて変えることができます。また、ターポリンは丈夫な生地の特性上、重さがあるのでハトメ加工をしっかり施すことで、より長く使うことができるでしょう。

上下袋加工

上下袋加工とは、飲食店の店頭など設置する場所が壁面で周囲をハトメで括り付けることができない場合によく使う加工方法です。また、場所によっては四隅だけを引っ張る方法では生地がピンと張ることができず、弛んでしまいきれいに掲示できないこともあります。そんなときに上下袋加工にしておけば、中にパイプを通すだけで横断幕をピンとした形で掲示することができます。

ロープ縫込み加工

ターポリンの4辺に補強用のロープを入れて加工することで、生地の強度を増すことができます。ハトメ加工されていても、強風にあおられた場合破れやすくなってしまいます。そこで、ロープ縫込み加工をすれば破れに強い仕様になります。屋外や高所への設置の場合、ロープ縫込み加工は大変有効です。

折り返し縫製

折り返し縫製とは、切っただけのターポリンは厚さ約0.5㎜(2種ターポリン約0.3㎜)のため、そこにハトメを打っても強度がよくありません。生地を折り返して縫うことで生地が2倍になり、さらに強度が高くなります。ハトメの食いつきも上がり、強風に対抗することができるようにすることをいいます。

さらに強度を強くするために端を三つ折り縫製することもあります。これを三ツ巻縫製といいます。

ウェルダー加工

布を縫製する加工を紹介してきましたが、糸を見せたくない場合には、幕の折り返し部分をミシンではなく熱圧着する加工方法があります。それをウェルダー加工といいます。イラストや文字などに縫い目がかかるのが気になる方にもおすすめです。ウェルダー加工は手間とコストがかかりますが、スッキリとした印象に仕上がります。

 

\まとめ/

今回はターポリンの種類と加工方法を紹介してきました。例えば、メッシュターポリンと折り返し縫製でハトメ加工をすると、高いところでも破れにくい通気性のある横断幕を作ることができます。このようにターポリンの種類や加工方法を組み合わせることで、長持ちする丈夫な幕を作ってみましょう。

ターポリン印刷の専門店『タペストーリー』ではターポリンに関するお役立ち情報のご紹介をしているほか、ターポリンの販売を中心に様々な商品を多数取り扱っております。用途やご予算に応じて最適なサイズや生地などもご提案できますので、気になる商品がある方はお気軽にご連絡ください。


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