ターポリン生地の縫い方やきれいに仕上げるコツ、必要な道具の選び方、ミシン・手縫いの違いから補強方法まで、初心者でも分かりやすく解説します。この記事を読めば、屋外用カバーやバッグ作りなどプロ並みの仕上がりが実現できる理由とノウハウが身につきます。

ターポリンとは?
ターポリンとは、ポリエステル繊維を基布とし、その上から塩化ビニル(PVC)樹脂をコーティングしたシート状の合成素材です。日本国内でも主に横断幕、テント、トラックの幌や看板、屋外カバーなど、幅広い分野で使用されています。高い防水性と耐候性、耐久性が特徴で、長期間屋外で使用できることから、業務用だけでなくDIYや趣味用途でも人気があります。
ターポリン生地の主な特徴
| 特徴 | 内容 |
| 防水性 | 塩化ビニルによるコーティング加工により、水を通さず雨や雪などから内部をしっかり守ります。 |
| 耐久性・耐候性 | 紫外線や風雨に強く、屋外で長期間使用しても劣化しにくいのが特徴です。 |
| 強度 | 引き裂きや引っ張りにも強く、重たい荷物や大きな構造物のカバーにも利用されています。 |
| 加工のしやすさ | ハサミやカッターで簡単にカット可能で、縫製やハトメ加工にも適しています。 |
| カラーバリエーション | 白、黒、青、緑、黄色など豊富な色が揃っており、用途やデザインに合わせて選べます。 |
ターポリン生地の用途例
ターポリンは、その機能性の高さから様々な分野で活用されています。主な用途例は以下の通りです。
- 横断幕やタペストリー
- 各種イベント用のテント、屋台テントの生地
- トラックの幌や荷台カバー
- アウトドア用のシートやグランドシート
- 日除けシェードやカーポートの屋根材
- 養生シート・工事用シート
- バッグやケース、防水カバーなどのハンドメイド素材
ターポリンの種類と選び方
ターポリンには生地の厚み(0.3mm、0.5mmなど)や表面の質感、ベースとなるポリエステル繊維の密度に違いがあります。一般的には、厚みが増すほど耐久性が高まり、重量も重くなります。小物や移動が多いアイテムには薄めのターポリン、大型テントやトラック幌には厚手のターポリンが適しています。
また、表面がマット仕上げのものや光沢のあるものなどもあり、用途や好みに合わせて選ぶことができます。防炎性能を持つ「防炎ターポリン」もあり、工事現場や公共施設での利用に適しています。
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手縫いとミシン縫いの違いと選び方とは?
ターポリン生地は防水性や耐久性に優れた素材ですが、その厚みや滑りやすさから、縫製方法によって仕上がりや作業効率が大きく異なります。ここでは、ターポリン生地を「手縫い」と「ミシン縫い」のどちらで縫うのがよいか、それぞれの特徴や違い、選び方のポイントを詳しく解説します。
手縫いの場合のメリット・デメリット
手縫いは、特別なミシンがなくても取り組める方法で、DIY初心者の方や補修目的、細かな部分の仕上げなどに向いています。細かい作業が可能な反面、ターポリン独特の厚みにより通常の針や糸では作業がしにくいため、専用の手縫い針や皮用糸など、道具の選定が重要となります。
| メリット | デメリット |
| ・細かい部分や狭い箇所も対応可能・ミシンがなくても作業できる・自分のペースで調整しやすい | ・生地が厚く力が必要・作業時間がかかる・縫い目が不揃いになりやすい |
手縫いの場合は、縫製専用の道具の準備が不可欠です。また、しっかりとした丈夫な糸と、出来るだけ太く丈夫な針(例:レザー針や太糸専用針)を用意しましょう。
ミシン縫いのおすすめシーン
ターポリン生地を本格的に加工したい場合や、広い面積、大量の作業を効率よく美しく仕上げたい場合は、ミシン縫いが断然おすすめです。特に、職業用ミシンや工業用ミシンはパワーがあり、丈夫な針や太めの糸にも対応しているため、仕上がりの美しさと耐久性がアップします。
| おすすめシーン | 理由 |
| ・バッグ・カバーの自作やオーダーメイド作業・大量・長尺ものの縫製・イベント用大型看板などの制作 | ・均一な縫い目で仕上げが美しい・短時間で作業可能・破れやすい部分も強力に補強できる |
ただし、家庭用の標準的なミシンではターポリンの厚さに対応できない場合があり、針折れやミシンの故障につながることもあるので注意が必要です。必ずパワーのあるミシンや太糸対応の機種を選びましょう。
どちらを選ぶべき?選び方のポイント
ターポリンの縫製方法を選ぶ際には、用途と作業範囲、経験値、使用できる道具の有無を考慮しましょう。
| こんな人におすすめ | 手縫い | ミシン縫い |
| DIY初心者・補修作業・少量制作 | ◎ | △ |
| 見栄えや強度重視・大量生産・時間短縮 | △ | ◎ |
| 家庭用ミシンのみ所有 | ○ | △ |
| 工業用・職業用ミシン所有 | △ | ◎ |
このように、それぞれの方法には得意・不得意があります。自分のスキルや用途、手元にある道具に応じて最適な方法を選択しましょう。また、作業をよりスムーズにするために、必要に応じて事前の試し縫いや生地の余りで練習するのがおすすめです。
一覧|ターポリン生地を縫う際に必要な道具!
ターポリン生地を縫う際に必要な道具まとめ
ターポリン生地は丈夫で水に強いため、一般的な生地とは異なる専用の道具が必要です。以下の表に、ターポリンをきれいに縫い上げるための必須道具と用途をまとめました。
| 道具 | 用途・特徴 |
| 工業用ミシン(またはパワフルな家庭用ミシン) | ターポリンの厚みと強度に対応するため、パワーのあるミシンが適しています。 |
| テフロン押さえ | 生地の滑りをよくし、均一に送るために必須です。 |
| 専用ミシン針(14号~16号・ジーンズ針など) | 厚手生地用のしっかりした針が必要です。国内で購入できる「オルガン針」や「シュメッツ」などが一般的です。 |
| ポリエステル系の対応糸 | 耐久性・耐水性の高い「シャッペスパン」や「ビニモ」などの強力糸がおすすめです。 |
| 裁断バサミ・ロータリーカッター | 安定した裁断が可能な道具を使うときれいに仕上がります。 |
| チャコペン・目打ち | 厚手生地にも書けるチャコペンや、縫い始め印付け用の目打ち。 |
| クリップ(マチ針の代用) | ターポリンは針穴が残りやすいため、安全ピンや仮留めクリップを使用します。 |
| 定規・メジャー | カットや縫い合わせの正確な寸法取りに必要です。 |
| アイロン(低温・あて布使用) | ターポリンは熱に弱いため、シワ伸ばしや折り目付けには低温で注意して使います。 |
| ハトメ・ハトメパンチ(必要に応じて) | 幕やカバーなどで固定部分を補強する際に使うことがあります。 |
推奨されるミシンと針の種類
ターポリン生地は厚みがあり、普通の家庭用ミシンだと針が折れてしまったり、縫い目が進みにくいことがあります。できれば、工業用ミシンや職業用ミシンが理想ですが、パワーのある家庭用ミシン(直線専用機など)でも厚地用セッティングなら対応可能です。針は14号~16号のジーンズ針や、革・デニム用針が最適です。国産では「オルガン針」や「シュメッツ」ブランドが信頼されています。
また、押さえはテフロン押さえを使うと、ターポリン独特のツルツルした表面でも滑りが良く、きれいな縫製が可能になります。
最適な糸の選び方
ターポリンの縫製には、水や摩擦に強いポリエステル系の強力糸が基本です。市販の「シャッペスパン・#60」や、より丈夫な「ビニモ」シリーズ(クラフト用や工業用糸)がおすすめです。糸が細すぎると切れやすく、太すぎると縫い目が目立ちすぎてしまうため、#30〜#60程度の太さを用途によって選ぶと良いでしょう。なお、ターポリンの色に合わせて糸色を選ぶことで仕上がりも美しくなります。
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簡単!ターポリン生地の縫い方の基本手順
下準備とカットのコツ
ターポリン生地を縫う際は、まず下準備が重要です。ターポリンは強度がある半面、滑りやすく、厚みもあるため、正確なカットが失敗を防ぐカギとなります。ここでは安全かつ美しく仕上げるための下準備とカットのコツを紹介します。
- 作業台は広く、清潔な場所を選び、ゴミやホコリを取り除いておきます。
- 必要なサイズを正確に測り、裁ちばさみやロータリーカッターでコシを意識してまっすぐ切ります。
- 滑りやすいので、定規やウェイトで生地をしっかり固定しておきましょう。
- 端がほつれにくい素材ですが、裁断面をキレイに仕上げることで後の作業が楽になります。
縫い始める前に押さえるポイント
ターポリンの縫製では、縫い始める前にしっかりと仮止めを行うのがポイントです。 クリップや両面テープを使い、布の重なりがずれないようしっかり固定しましょう。一般的な待ち針は生地に穴が残るため、おすすめできません。また、必要に応じてミシンの押さえ金を「テフロン押さえ」など滑りやすいタイプに交換しておくと縫いやすくなります。
直線縫いと端処理の具体的な方法
ターポリンは生地が厚く丈夫なので、直線縫いがしやすい反面、端の処理や針や糸の選択に工夫が必要です。以下に代表的な工程をまとめます。
| 工程 | ポイント | おすすめ道具・設定 |
| 直線縫い | 針目はやや大きめ(3.0mm前後)に設定すると、厚みで縫い詰まりを防げます。 | 職業用ミシンや家庭用ミシンの厚地モードミシン針は#16〜#18ポリエステル糸またはナイロン糸 |
| 返し縫い | ほつれやすい端や強度を持たせたい箇所は、数cm返し縫いを行い強度UP。 | タフな糸選択(キングポリエステルなど) |
| 端処理 | 生地を2つ折り・三つ折りしてミシンで押さえると端がほつれず、滑らかな仕上がり。 | クリップで仮止め必要に応じてバイアステープで補強 |
オーバーロックやバイアステープでの端処理
ターポリンの端をさらにキレイに仕上げたい場合は、ロックミシンやバイアステープを使った端処理も有効です。耐久性が要求される部分や屋外で使用するものには特におすすめです。
ターポリンの補強や仕上げ方
ターポリンでバッグやテント、カバーを作成する場合、負荷がかかる部分の補強は不可欠です。下記に主な補強・仕上げ方法をまとめます。
| 補強箇所 | 補強方法 | 使用アイテム・工夫点 |
| 角・端部分 | 生地を折って2重・3重にし、クロス状にステッチをかける。 | ジグザグ縫い、補強テープの併用 |
| ハトメや穴まわり | ハトメを取り付ける前に周囲をミシンで一周縫う。さらに接着芯で補強も可。 | ハトメパンチ、接着芯、つや消し補強テープ |
| 持ち手やベルト取付部 | 面積広めに二重縫い、逆三角ステッチで留める。 | 厚地用針・糸で重ね縫い |
最後に全体を確認し、糸端をしっかりと処理して、美しい仕上がりを心がけましょう。防水性や耐久性を維持したい場合は、防水補修テープや専用シーラーで補強するのもおすすめです。
キレイに仕上げるためのコツと注意点
失敗しないためのポイント
ターポリン生地を美しく縫い上げるためには、いくつかの重要なポイントがあります。一つ目は「正確な裁断」です。ターポリンは厚手で伸びにくい生地ですが、ズレが生じやすいため、定規や裁断用ロータリーカッターなどを使って、きちんと直線にカットしましょう。また、縫い始める前には、生地の端をしっかりと折り返して仮止めすることが大切です。これにより、端がほつれるのを防ぎ、見た目もきれいに仕上がります。
ミシンで縫う場合は「専用の押さえ金」や「テフロン押さえ」を利用すると、生地の滑りがよくなり、まっすぐな縫い目を保つことができます。手縫いの場合は、厚手用の針と丈夫な糸を選び、目が揃うよう意識して縫い進めてください。また、縫い目の幅は広め(3~4mm程度)に設定し、糸調子を適切に合わせるとトラブルが少なくなります。
よくあるトラブルとその対処法
| トラブル例 | 主な原因 | 対処法 |
| 針が折れる・曲がる | ターポリンの厚さに針が対応していない | 家庭用ミシンの場合は厚地用(14号や16号)の針を使用し、早送りや無理な力を避けること |
| 縫い目が波打つ | 糸調子が合わない押さえ金の滑りが悪い | 適切な糸調子に調整し、テフロン押さえ金に交換する |
| 縫い目から生地が裂けてしまう | 縫い目幅が狭い/針穴が大きすぎる | 縫い目の幅を広げる(3~4mm程度)、細い針で縫ってみる |
| 糸がすぐに切れる | ターポリンの摩擦による糸傷み | ポリエステルやナイロンなど強度の高い糸を使う |
| 端がほつれてくる | 端処理をしていない | 三つ折りやバイアステープなどでしっかり端処理する |
ターポリンは生地自体が加工しづらい素材のため、縫製ミスが生じやすい点が特徴です。裁断ミスを防ぐため、チャコペンなどで印をしっかりとつけましょう。また、縫い目がガタついた場合はすぐにほどくのではなく、カバーシールやアイロンテープ(アイロン不可の場合は接着シール)を使い補強する方法もあります。
トラブルが発生した場合、まずは落ち着いて原因を特定してください。針や糸、押さえ金、糸調子、生地の固定など、基本に立ち返ることが成功の鍵となります。
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Q&A|ターポリン生地の縫い方に関するよくある質問
ターポリン生地は家庭用ミシンでも縫えますか?
一般的な家庭用ミシンでもターポリン生地を縫うことは可能ですが、厚みや硬さによってはミシンのパワー不足や針の折損などが起こりやすくなります。推奨される専用針(厚地用・ジーンズ用)や、太めのポリエステル糸を使用し、縫うスピードを緩やかに調整しましょう。また、送り歯にターポリン生地が滑りやすいため、専用の押さえ(テフロン押さえなど)を使用すると縫いやすくなります。
ターポリン生地を手縫いする場合、コツはありますか?
ターポリン生地は丈夫で滑りやすく、手縫いには少しコツが必要です。
穴あけポンチや目打ちを使って事前に縫い目の位置に小さな穴を開けておくと、針が通りやすくなり、糸のヨレや生地の損傷を予防できます。また、ナイロンやポリエステルの丈夫な糸を選び、きつめに糸を締め過ぎないよう注意してください。
推奨される糸の種類は?
ターポリン生地にはポリエステル製の太めの糸(ボンドミシン糸など)が推奨されます。これらの糸は耐久性が高く、屋外で使用するアイテムにも最適です。
また、UVカット加工された糸を選ぶことで、日光による劣化を防ぐことができます。
ターポリン生地を使った制作でよくあるトラブルと対処法は?
| トラブル | 主な原因 | 対処法 |
| ミシン針が折れる | 生地の厚み、針の細さ | 厚地用または皮革用の針に切り替える |
| 縫い目が飛ぶ | 押さえ圧不足、生地の滑り | テフロン押さえやウォーキングフットを使用する |
| 糸が切れる | 針穴が小さい、糸の品質 | 太い針・太い糸にする、針先の摩耗チェック |
| 縫い目が目立つ | 糸色と生地色の違い | 近い色の糸を選ぶ |
ターポリンの縫い合わせで接着剤は併用できますか?
はい、ターポリン生地の加工では専用の接着剤(例:セメダインスーパーX)を併用することで、強度をさらに上げることができます。特に生地が分厚い場合や補強部分など、縫い目だけでは心配な場所に有効です。接着面の油分やほこりをよく拭き取り、しっかりと圧着してください。
ターポリン生地の端処理でおすすめの方法は?
ターポリン生地はほつれにくいですが、端処理をすると仕上がりが美しくなり、耐久性も向上します。代表的な方法は三つ折りやバイアステープでの処理です。また、ヒートカット(ヒートカッターでの焼き切り)も有効で、ほつれ防止に最適です。用途に応じて最適な方法を選んでください。
水に強い糸や針は必要ですか?
屋外や水に濡れる用途の場合は、ポリエステル糸やナイロン糸を使用することで防水効果が高まります。針は通常の厚地用針で問題ありませんが、サビが気になる場合はステンレス製の針も選択肢となります。可能なら「防水加工糸」を使用すると安心です。
ターポリン生地の厚さによる縫い方の違いはありますか?
厚手のターポリン生地の場合、ミシン縫いなら針は16番以上、糸は30番など太めが推奨されます。手縫い時は千枚通しで穴を開けてから縫うと作業しやすくなります。薄手の場合は通常のジーンズ針や厚地用針・糸で対応可能です。
ターポリン生地の補強にはどうしたらいいですか?
重なる部分には補強テープやバイアステープを被せて縫うと、強度が高まり裂けにくくなります。また、角やストレスのかかる部分は「返し縫い」でしっかり補強しましょう。市販の「ターポリン補強シート」も利用できます。
まとめ
ターポリン生地をキレイに縫うには、適切な道具選びと手順が重要です。特に職業用ミシンや「シュプール」シリーズなど推奨製品を使い、強度のあるポリエステル糸を選ぶことで仕上がりが向上します。失敗しないためには生地の下準備や端処理を丁寧に行いましょう。
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