「ターポリンって本当に破れにくいの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
屋外の看板やトラックのシートなど、過酷な環境で使われるターポリンは、その丈夫さが大きな魅力です。とはいえ、強度の基準や他の素材との違いは意外と知られていません。
この記事では、引張強度や引裂強度といった具体的な数値の目安から、種類別の特徴、さらに布やビニールシートとの比較まで、わかりやすく解説していきます。

どのくらい丈夫?ターポリンの強度と耐久性の目安
ターポリンは、ポリエステル製の布を軟質の塩化ビニル樹脂で挟み込んだ構造をしており、非常に丈夫で破れにくい素材です。この構造により、高い強度と防水性を両立しています。
屋外広告の横断幕や、工事現場の養生シート、トラックの幌など、過酷な環境で使われることが多いのも、その耐久性の高さが理由です。
使用環境によって大きく変動しますが、一般的に屋外で使用した場合の耐用年数は3年〜5年程度が目安とされています。もちろん、直射日光や雨風に晒される時間が短い場所であれば、さらに長期間にわたって使用することも可能です。
引張強度・引裂強度から見るターポリンの耐久性!
ターポリンの物理的な強度は、主に「引張強度」と「引裂強度」という2つの指標で評価されます。これらの数値が高いほど、丈夫なターポリンであると言えます。
- 引張強度: 素材を両端から引っ張った際に、どのくらいの力まで耐えられるかを示す数値です。この数値が高いほど、ピンと張った状態で設置しても切れにくいことを意味します。
- 引裂強度: 素材に一度入った切れ目が、どのくらい広がりにくいかを示す数値です。万が一、何かに引っ掛けて傷がついても、この数値が高ければ一気に破れてしまうリスクを低減できます。
単位はN(ニュートン)で表され、100Nは約10kgの重さを引っ張る力に相当します。
紫外線や雨風にも強い?屋外環境での耐候性
ターポリンは、屋外での使用を想定して作られているため、優れた耐候性を備えています。表面が塩化ビニル樹脂でコーティングされているため高い防水性を持ち、雨水が内部に浸透するのを防ぎます。
また、紫外線による劣化を防ぐためのUVカット加工が施されている製品も多く、長期間屋外に設置しても色褪せや強度の低下が起こりにくいのが特長です。これにより、屋外看板や懸垂幕として美しい見た目を長く保つことができます。
ただし、いかに耐久性の高いターポリンでも、常に強い日差しや風雨に晒され続ければ、経年劣化は避けられません。特に、表面が硬化してひび割れが起こると、そこから水が浸入し、基布の劣化を早める原因となります。定期的な状態確認や、汚れを拭き取るなどのメンテナンスを行うことで、より長く良好な状態を保つことができます。
ターポリンの種類別!強度と特徴をわかりやすく解説
一口にターポリンと言っても、その種類は様々です。ここでは、代表的なターポリンの種類ごとに、強度の違いや特徴を詳しく解説します。
標準的なターポリンの強度と特徴
一般的に「ターポリン」と呼ばれる、最もスタンダードなタイプです。
強度、耐久性、価格のバランスが良く、屋外広告幕や横断幕、店舗の日よけテント、各種カバーなど、非常に幅広い用途で利用されています。防水性や防汚性にも優れており、屋外での使用に適しています。
一般的なターポリン製品の強度目安は以下の通りです。
| 項目 | 測定値の目安(タテ) | 測定値の目安(ヨコ) |
| 引張強度 | 1300N/3cm 以上 | 1300N/3cm 以上 |
| 引裂強度 | 100N 以上 | 100N 以上 |
耐久性の高い遮光ターポリンの強度と特徴
標準的なターポリンの生地の間に、光を通さない黒い遮光膜を挟み込んだ三層構造のターポリンです。生地全体が厚手でしっかりとしており、標準タイプよりもさらに高い引張強度と引裂強度を誇ります。
光を完全に遮断するため、両面に印刷しても裏側のデザインが透けることがありません。強度と高級感を求められるタペストリーや、西日が強い場所のバナー、両面から視認させたい看板などに最適です。
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| 項目 | 測定値の目安(タテ) | 測定値の目安(ヨコ) |
| 引張強度 | 2000N/3cm 以上 | 2000N/3cm 以上 |
| 引裂強度 | 250N 以上 | 250N 以上 |
風に強いメッシュターポリンの強度と特徴
生地全体に無数の小さな穴が開いているメッシュ状のターポリンです。この穴が風の通り道となるため、風の抵抗を受け流し、強風によるシートのバタつきや破損リスクを大幅に軽減します。高所や風の強い場所に設置する大型の幕に特に適しています。生地自体の引裂強度は標準ターポリンに比べてやや劣りますが、風圧による設置場所への負担が少ないという大きなメリットがあります。軽量で扱いやすいのも特徴で、建築現場の足場に設置する養生幕や、フェンス広告などで広く利用されています。
| 項目 | 測定値の目安(タテ) | 測定値の目安(ヨコ) |
| 引張強度 | 800〜1000N/3cm 以上 | 800〜1000N/3cm 以上 |
| 引裂強度 | 80N 以上 | 80N 以上 |
他のシート素材と比べてどう?ターポリンの強度を比較!
ここでは、横断幕やシートとしてよく利用される「布製素材」「ビニールシート」「メッシュ素材」とターポリンの強度や特性を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
布製素材との違い 軽さはあるけど耐久性は劣る?
布製素材(帆布、トロマットなど)は、軽量でしなやかな点が魅力です。特に屋内で使用するタペストリーやバナーでは、発色の良さや上品な質感から人気があります。
しかし、屋外での長期利用を考えると、強度や耐久性の面ではターポリンに軍配が上がります。ターポリンはポリエステル製の布を塩化ビニル樹脂で挟んだ構造のため、雨や風、紫外線に強く、布製素材に比べて経年劣化しにくいのが大きな特徴です。また、完全防水なので雨でインクが滲む心配もありません。
ビニールシートとの違い 価格は安いけど破れやすい?
ホームセンターなどで安価に手に入るブルーシートに代表される「ビニールシート(ポリエチレンシート)」は、一時的な養生や雨除けには便利です。
しかし、これらはターポリンとは構造が異なり、長期的な耐久性は期待できません。ターポリンは内部に丈夫なポリエステル繊維の基布があるため、引張強度・引裂強度ともに非常に高い数値を誇ります。一方、ビニールシートは基布がないか、あっても簡易的なものが多く、少しの切れ目から一気に破れてしまうことがあります。価格は安いですが、強度を求めるならターポリンが最適な選択です。
メッシュ素材との違い 通気性は高いけど強度はターポリンが安心
メッシュ素材は、その名の通り網目状になっているため、風を通しやすいという大きなメリットがあります。そのため、高所や風の強い場所に設置する大型の幕には、風圧を逃がすメッシュターポリンがよく使われます。
ただし、通常のターポリンと比較すると、網目状になっている分、素材自体の引裂強度は若干劣ります。また、防水性や遮光性はないため、雨を防いだり、背景を完全に隠したりする用途には向いていません。風の影響を最優先で考慮する必要があるか、防水性や素材自体の頑丈さを取るかで選択が変わります。
ターポリンと他素材の比較一覧表
| 素材の種類 | 強度・耐久性 | 防水性 | 耐候性 | 重量 | 価格 |
| ターポリン | ◎(非常に高い) | ◎(完全防水) | ◎(高い) | △(重い) | ○(中程度) |
| 布製素材(トロマット等) | △(比較的低い) | ×(なし) | △(屋外長期は不向き) | ◎(軽い) | ○(中程度) |
| ビニールシート(ブルーシート等) | ×(低い) | ○(あり) | ×(紫外線で劣化しやすい) | ◎(軽い) | ◎(安い) |
| メッシュ素材(メッシュターポリン) | ○(高いがターポリンよりは劣る) | ×(なし) | ○(高い) | ○(比較的軽い) | △(やや高い) |
このように、ターポリンは他の素材と比較して、特に屋外環境における強度、耐久性、防水性のバランスに優れた素材であることがわかります。用途や設置環境に応じて最適な素材を選ぶ際の参考にしてください。
用途別に解説!必要なターポリンの強度目安
ターポリンを選ぶ際には、その用途に最適な強度を持つ製品を選ぶことが極めて重要です。ここでは、代表的な用途ごとに必要とされるターポリンの強度の目安を具体的に解説します。
屋外看板や懸垂幕に必要な強度
店舗の看板やイベントの告知に使われる懸垂幕・横断幕は、常に紫外線や雨風にさらされるため、高い耐候性と耐久性が求められます。特に長期間設置する場合は、色褪せや生地の劣化を防ぐ性能が重要です。使用期間に応じて、以下の表を目安にターポリンを選びましょう。
| 使用期間の目安 | 推奨されるターポリン | 特徴と主な用途 |
| 短期(数日〜3ヶ月程度) | 標準ターポリン | コストパフォーマンスに優れる。短期間のイベント告知、セール案内などに最適。 |
| 中期(3ヶ月〜1年程度) | 厚手ターポリン | 標準タイプより耐久性が高い。季節ごとのキャンペーンや、常設店舗の仮設看板など。 |
| 長期(1年以上) | 高耐久ターポリン遮光ターポリン | 耐候性・耐退色性に非常に優れる。常設の大型看板や、風の強い場所での使用に適している。 |
また、高所や風の強い場所に設置する場合は、風圧を逃がすためのスリット加工を施したり、風を通すメッシュターポリンを選択したりすることも、破損を防ぐ上で有効な対策です。
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過酷な環境で使うトラックシートの強度
トラックの荷台を覆うシートは、積荷を雨風から守る高い防水性に加え、走行中の激しい風圧や荷物との摩擦に耐える強靭な耐久性(耐摩耗性)が不可欠です。そのため、看板用途のターポリンよりもさらに強度を高めた素材が使用されます。
この用途で主流なのは「エステル帆布」と呼ばれる、ポリエステル繊維の基布に塩ビ(PVC)樹脂を強力にコーティングしたシートです。引張強度・引裂強度ともに一般的なターポリンを大きく上回ります。
| トラックの種類 | 推奨されるシート | 求められる強度と特徴 |
| 軽トラック(日常的な使用) | 軽量ターポリンエステル帆布(薄手) | 防水性を確保しつつ、取り回しのしやすい軽さを重視。毎日の着脱作業が容易。 |
| 中型・大型トラック(長距離輸送) | エステル帆布(厚手・高強度タイプ) | 高速走行や長期間の過酷な使用に耐える、極めて高い引張強度と耐摩耗性が必要。完全防水性能も必須。 |
トラックシートを選ぶ際は、生地の厚みや基布となる糸の密度も強度を見極める重要な指標となります。長期間、安全に使用するためにも、用途に合った十分な強度を持つ製品を選定することが大切です。
まとめ
ターポリンはその構造により、引張強度・引裂強度ともに高く、防水性や耐候性にも優れています。遮光タイプやメッシュタイプといった種類もあり、用途や設置環境に合わせて選べるのも大きな強みです。看板やトラックシートなど、長期間屋外で使える信頼性の高い素材を探しているなら、ターポリンはとても有力な選択肢です。ぜひ本記事を参考に、あなたの目的に合ったターポリンを選んでみてください。
ターポリンシートの購入をご検討中の方や、デザイン・設置についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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